Dior Bamboo Pavilionで感じた、“空間体験”というデザイン

先日訪れた「Dior Bamboo Pavilion」。

前回は外観や全体の世界観について投稿しましたが、今回は特に印象的だったカフェ空間について書いてみたいと思います。

空間へ足を踏み入れた瞬間、まず感じたのは“静けさ”でした。

天井や壁には和紙が使われ、白を基調とした空間にやわらかな光が広がる。
そこには余計な色がなく、素材そのものの美しさが際立っていました。

そして目を奪われたのが、一輪一輪、根まで美しく見せるようにレジンで閉じ込められた花々。

標本のようでもあり、アートのようでもある。
その繊細なディスプレイが、空間全体に静かな存在感を与えていました。

さらに、天井から吊るされた和紙のようなオブジェ、蝶のモチーフが描かれたテーブル、DIORロゴ入りのナプキンリング…。

カトラリーや器、色の使い方まで全てが計算され、“ブランドの世界観”として丁寧に整えられていました。

特に印象的だったのは、空間に“余白”があること。

白、木、竹、光。
素材そのものを引き立てるために、あえて色数を抑えている。

だからこそ、ディオールのアクセントカラーが美しく映える。

インテリアコーディネートでもよく感じますが、“足し算”ではなく“引き算”が空間を美しく見せることがあります。

そして圧巻だったのがトイレ空間。

竹をここまで幻想的でラグジュアリーに演出できるのかと驚きました。

照明による陰影、素材の重なり、反射の使い方。
単なる設備空間ではなく、“体験する空間”としてデザインされていたことに感動しました。

さらにこの空間では、リサイクル素材や自然素材など、サステナブルな考え方も取り入れられているそうです。

ただ美しいだけではなく、未来への視点まで含めて空間をつくる。

それも今の時代に求められるデザインなのだと感じました。

最近は住宅インテリアだけでなく、店舗インテリアにもますます興味が湧いています。

人の記憶に残る空間とは何か。
素材、光、香り、音、余白…。

“空間体験”という視点で考える大切さを、改めて学ばせていただいた時間でした。

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