暮らしに物語を描く ― 大分市美術館「スティグ・リンドベリ展」を訪れて

大分市美術館で開催中の、スティグ・リンドベリ展を訪れました。
スウェーデンを代表するデザイナーであり、陶器、テキスタイル、イラストレーションなど、ジャンルを越えて活躍したリンドベリ。
彼の描くリーフやフルーツ、人物や街並みのモチーフには、どこか物語を感じさせるやさしさと遊び心があります。

展示を見ながら感じたのは、
器や柄は「使うもの」であると同時に、「空間をつくる存在」でもあるということ。
テーブルに並んだ一枚のプレートが、部屋全体の雰囲気を決めてしまうこともあります。
それは、クロス(壁紙)やカーテン、ラグが空間の印象を左右するのと、どこかよく似ています。

テーブルコーディネートとインテリアコーディネートは、実はとても近い関係です。
器の色や柄からイメージを広げ、
壁のトーン、ファブリックの素材、照明のあかりへとつなげていく。
そうすることで、「食事の時間」だけでなく、「暮らしの時間」そのものが心地よくデザインされていきます。

子ども用のプレートやマグ、遊び心あふれる陶器や織物の作品たちからは、
“日常の中に、ときめきを置くこと”の大切さも感じました。

住まいづくりも同じです。
機能だけでなく、その人らしさや、家族の物語が感じられる空間であること。
北欧デザインの思想は、リノベーションやインテリア提案の中でも、これからも大切にしていきたい視点のひとつです。

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