「住宅の狭小化」を追い風にする14畳LDKセミナーから感じたこれからの住まいのあり方
パナソニック主催のタブチキヨシさんのセミナーに参加してきました。
タブチさんといえば、マツコの知らない世界で間取りの魅力を語られていた方。
私もその頃からずっと注目してきた一人で、今回もたくさんの気づきをいただきました。

■ 「住宅の狭小化」を追い風にする発想
円安、職人不足、建材高騰…建築業界が難しい局面に入っていることは、現場で働く私たちも日々感じています。
そんな現状を前に、タブチさんが語られるのは常に“前向きな視点”。
・14畳でも心地よく暮らせるLDKの考え方
・DIY人気を取り入れた「引き渡し時のDIY研修」の考え
・壊さず新しくする“カバー工法”の広がり
住まいづくりの価値は、広さや豪華さよりも
「どれだけ暮らしにフィットしているか」
へと大きく変わってきていると改めて感じました。
■ 数字でみる暮らしの変化
統計では
2010年:平均世帯人数 3.2人
2023年:2.23人
家族構成が大きく変わる中、
「LDKは何畳あればいいのか?」という答えも昔とは違ってきています。
さらに、タブチさんが示された印象的な例がこちら。
20代夫婦+子ども2名を想定した建売住宅2棟。公園のすぐ近くの立地の建物。
実際に購入したのは2棟共に、50代ご夫婦の2人暮らし。
つまり、これからの住まいは
“年齢でのペルソナ”ではなく、
“ライフスタイルでのペルソナ”へ。
「犬と暮らす」
「趣味を中心にした暮らし」
「自分時間を大切にする」
この“価値観のペルソナ”が主役になっていきます。
■ ラグジュアリーは“リラックスラグジュアリー”へ
今までの「豪華で華やか」がラグジュアリーだった時代から、
これからは
“リラックスできる贅沢”
へと大きくシフトしています。
NOT A HOTELのような、
素材感・自然・柔らかい光に包まれる心地よさ。
ミニマリズムとマキシマリズム、
相反するようでいて共存できる「インテリアの多様性の時代」に入ったことを、改めて実感しました。
■ 今の暮らしに寄り添うインテリアへ
今回のセミナーで感じたのは
“答えはひとつじゃない”ということ。
住まい方がどんどん自由になり、
何を大切にしたいかも人それぞれ。
だからこそ、私はお客様の暮らしや価値観を丁寧にお伺いしながら、
“その人にとっての心地よい住まい”を一緒につくっていきたいと思います。
学びの多い、あたたかい時間でした。
また明日からの現場で活かしていきます。
