花岡郁哉さん「FLUID」



TOKYOROOMSで、とても印象に残った空間のひとつ。
花岡郁哉さんの「FLUID」。
最初に空間へ入った瞬間、
「やわらかい…」
という感覚がありました。
壁で区切られた空間ではなく、
半透明のカーテンでゆるやかに包み込まれた空間。
その間に揺れる植物。
やさしい照明。
曲線を描く家具やお風呂。
“部屋”というより、
空気そのものをデザインしているような空間でした。
今回のTOKYOROOMSは、
6畳サイズの部屋をそれぞれのクリエイターが自由に表現する展示。
花岡さんの空間は、その40部屋のほぼ中央に位置していたそうです。
だからこそ、
「休憩できる部屋」
「呼吸がゆっくりできる空間」
を目指されたとのこと。
その考え方が、とても素敵でした。
特に印象的だったのは、
“境界を曖昧にする”という考え方。
カーテン越しに植物の影が見えたり、
光が透けたり。
完全に閉じるのではなく、
外とのつながりをほんの少し感じられる。
その曖昧さが、
安心感と開放感を同時につくっていました。
日本の「余白」や「間」の感覚にも、
どこか通じるものを感じます。
中央に置かれていた、
ひょうたんのようなフォルムのお風呂も印象的でした。
曲線に合わせてカーテンが流れるように配置され、
空間全体がやさしく循環しているよう。
建築・家具・インテリアの境界も曖昧で、
すべてがひとつにつながっていました。
“部屋をつくる”ではなく、
“感覚をデザインする”
そんな言葉が似合う空間。
最近、インテリアは
「見せる」だけではなく、
どう感じるか
どう過ごせるか
どんな気持ちになれるか
が、とても大切になってきている気がします。
花岡さんの「FLUID」は、
そんな“感覚のインテリア”を体験できる空間でした。
こんな空間に住んでみたい。
そう思わせてくれる、とても素敵なブースでした🌿
