昨年、鳥栖市の公民館でインテリアセミナーをさせていただいた後のこと。
「自宅のカーテンを取り替えようと思っているのですが、相談できますか?」
そう声をかけてくださったのが、坂口様でした。
その一言から始まったのが、坂口様との、
ショウルーム同行を含めたトータルコーディネートの時間です。
新築時に取り入れられていた、ブラックとレッドのアクセント。
その世界観を大切にしながら、住まい全体に統一感が生まれるよう、
カーテンやソファーを含めたインテリアのご提案を行いました。
ご自宅は、設計事務所にご依頼されたとても素敵なおうち。
ホワイトベースの室内に、造作収納のレッドがやさしいアクセントとなり、
空間全体にほどよい緊張感とあたたかさが同時に感じられます。
リビングには、
サンゲツのベージュとレッド系ドレープを、パッチワーク仕立てでご提案しました。
やわらかな自然光が差し込むたび、
色と質感が重なり合い、時間帯によって違った表情を見せてくれます。

カーテンやソファー選びは、
坂口様と一緒にショウルームへ足を運びました。
実際に生地の手触りや座り心地、空間とのバランスを確かめながら、
何度も「これがいいですね」と会話を重ねた時間は、
このお仕事の中でも、とても大切なひとときです。
玄関からリビングへと続く廊下には、
タチカワブラインドのロールスクリーン RS-1010を採用。
やさしい花柄のデザインは、夜になると柄の部分に透け感が生まれ、
空間にささやかな“きらめき”を添えてくれます。

トイレには、
ニチベイのロールスクリーン N-8148をセレクトしました。
床の大理石調と美しく調和し、
コンパクトな空間だからこそ、素材の組み合わせを楽しめる場所になっています。

ソファーは、納期に約3か月。
長くお待たせしてしまいましたが、
その分、暮らしにしっくりとなじむ一台に出会うことができました。
お引渡しの際には、
グレーとレッドのクッションを、ささやかな贈り物としてお渡ししました。
「めぐさん」と親しく呼んでくださる、そのあたたかなやりとりが、
私にとっても忘れられない大切な思い出です。
これからも、
その方らしい暮らしにそっと寄り添うインテリアを、
一緒にかたちにしていけたらと思います。
