先日、シーサイドももちで開催された
HIGH END × はぴりの!OPENハウスへ勉強に行ってきました。
私はこれまでスケルトンリノベーションを何度も担当してきましたが、
“他の設計者がつくる現場を細部まで見学できる機会” は実はとても貴重。
今回はパナソニックさんとのコラボということもあり、
事前セミナーから当日の見学まで、とても学びの多い時間となりました。






■ HIGH ENDの新しい挑戦
HIGH ENDさんといえば、全国の富裕層からも依頼がある人気設計事務所ですが、
今回は 「手の届きやすい価格で、美しく・機能的にリノベーションする」 というテーマ。
価格を抑えながらも、デザイン性や住み心地を妥協しない工夫が随所にあり、
その“引き算の美学”ともいえる空間構成がとても印象的でした。
■ 学びのポイント
● ① パナソニックSクラスキッチン × タイル腰壁
Sクラスキッチンの直線的な美しさに、タイルの素材感を掛け合わせることで、
価格以上の高級感を演出。
“素材の組み合わせ次第で空間価値は大きく変わる”という好例でした。

● ② 内窓の採用によるUA値改善
UA値が 0.97 → 0.73 に向上し、住宅ローン控除13年にも対応。
性能向上リノベの重要性を改めて感じるポイントでした。

● ③ 間接照明のコストバランス
驚いたのは、使用している間接照明が「ネットで購入した安価な器具」だったこと。
施工精度さえ確保すれば、価格に関わらず良い光はつくれる、という好例。

● ④ 玄関クロスは“部分的に”ハイグレード
すべてを高級にするのではなく、
“視線が集まる場所だけ” をハイグレード材料にすることで、
コストを抑えつつ空間の印象を引き上げる設計手法が印象的でした。

■ 現場から得たもの
スケルトンリノベを多く経験してきた私にとっても、
他の方の工夫や設計思想を現地で体感できたことは、非常に大きな学びでした。
リノベーションは“正解がひとつではない”世界。
だからこそ他の現場を見ることで、
自分の提案の幅もどんどん広がっていくのだと改めて実感しました。
この学びを、また佐賀・福岡でのお客様のために活かしていきたいと思います。
素晴らしい機会をいただき、関係者の皆さまありがとうございました。
