「ファブリックの魅力を紐解く」空間を彩る3名のプロフェッショナル対談より
会場の空気感と期待感
東京ビッグサイトで開催された Japantex2025
楽しみにしていたセミナーが、
荒井詩万さん・青葉泰子さん・慈道美奈子さんによるトークセッション
「ファブリックの魅力を紐解く」でした。
ステージに並ぶお三方の佇まい、スクリーンに映し出された華やかな空間写真。始まる前から、“これは特別な学びになる”と感じるセミナーでした。

ファブリックは「空間の感情をつくる」素材
カラー、素材感、柔らかさ、ドレープ、重ね方、光との相性。
ファブリックは単体で存在するのではなく、
空間全体のストーリーをつくる一つの“言語”のようなもの。
「好きだから選ぶ」「調和するから採用する」と考える布飾りとはレイヤーが違い、まさに「空間を動かす意図あるデザイン」という考え方でした。
ウェディング×ファブリックの世界
青葉泰子さんから語られたウェディングの事例も印象的でした。
近年はドレスだけではなく、
テーブルクロス・ナフキン・チェアカバー・背景布(バックドロップ)など、ファブリックが演出する世界観が求められているとのこと。
とくに屋外ウェディングでは、
- 自然光
- 風による動き
- 背景としての景色
これらと布がどう“調和するか”が空間の完成度を左右するという視点は、
とても新鮮な学びでした。
食空間 × 布がつくる「体験価値」
慈道美奈子さんのお話では、ファブリックは単なるテーブルクロスではなく、“食事という体験の舞台を整えるもの”として語られていました。
器・花・照明との調和、
そして手触りや音までも含めたファブリックの存在。
「美味しさは空間要素で深まる」
という言葉は、食と空間がつながる瞬間を可視化してくれました。
インテリア全体から見た布の役割
荒井詩万さんは、インテリアの視点から、
カーテン・ラグ・ベッドリネン・クッション・アート的ファブリックなど、
布が担う空間要素について整理されていました。
ファブリックは最後に足すアイテムではなく、
“空間設計の最初から考えるべきエッセンシャルパーツ”
プロとしての視点転換につながる大きなヒントがたくさんでした。
私自身の気づきとこれから
現在、私はテーブルコーディネートを学んでいる途中。
今回の話は、まるで点と点が線になるような時間でした。
- 空間のスタイルを決める布
- 世界観をつくる素材と色
- 記憶に残る演出としてのディテール
そして、布一枚で「場の感情が変わる」こと。
インテリアはモノの配置ではなく、
人の心の動きまで含めた“演出”なのだと改めて感じました。
今後の提案では、
家具だけではなく、ファブリックも意図して使いこなすコーディネーターでありたいと思います。
終わりに
今日の学びは、テクニックではなく、
“空間づくりの軸”になる内容でした。
この経験を活かして、
お客様の暮らしや体験に寄り添うコーディネートへ、
また一歩進んでいきたいと思います。
「布は、空間に“やわらかな余韻”を残す存在。」
静かで深い一言。
その意味をこれからの現場で形にしていきたいです。
